【8/13】寒水踊り(かのみずおどり)

寒水踊り(かのみずおどり)は神社の拝殿を使って行われる踊りです。音頭取りやお囃子等はおらず、リズムは下駄の音のみ、音頭を取るのは輪を作って踊る「踊り子」たち自身です。

時代と共に踊られなくなり、30年以上も途絶えていましたが、「寒水輪島」「どじょ」など寒水でしか踊られていなかった貴重な唄や踊りを次世代へつなげようと、平成25年8月に地元有志の手によって復活されました。復活祭として盛大に行った初年度以降も、地域の古老からの唄の掘り起こしなどを行いながら毎年続けられています。地域行事ではありますが、文化継承のため、ぜひ他地域からも多くの方にお越しいただきたい行事です。

踊りの種類


主に以下のような踊りが踊られます。
【チョイナチョイナ】
踊りはじめによく唄われます。この唄が始まると拝殿に人が集まってきます。
チョイナチョイナで人が集まってきたら、踊りが本格的に始まります。
【寒水輪島】
寒水でしか踊られていない唄です。輪島とは石川県の輪島のことで、このルーツには諸説あります。唄いはじめには必ず以下の文句が歌われます。
「輪島出る時は 涙で出たが ヤーハノヘー 今は輪島の 風のいやよ」
【どじょ】
寒水でしか踊られていない唄です。昔は家を建てるための地固めの作業歌等として唄われていたそうです。9月に行われる『寒水掛踊(岐阜県重要無形民俗文化財、国の選択民俗芸能)』の2日目(本楽)の最後にも踊られます。
【その他】
さのさ節、ヤッチクなどその時集まった人と気分によって唄が選ばれ、踊られます。30年前には、他にも様々な唄が踊られていたということで、地域で掘り起しが行われています。毎年来るたびに新しい唄が復活しているかもしれません。

踊り手がたくんで唄うんや















寒水輪島の定番の文句「寒水輪島はせわしき踊り ヤーハノヘー ひとつ飛んでは手を叩く」という唄の通り、速いテンポの踊りが多いです。
また、神社の拝殿を使って行われ、音頭取りやお囃子を専門に行う人はいません。輪を作って踊る「踊り子」たち自身が代わる代わる音頭をとり、囃子は下駄の音のみです。拝殿内に提げられた灯篭の下、拝殿内に下駄の音を響かせながら踊る、幻想的な踊りはぜひ一度体験していただきたいものです。

Q&A


Q.服装は決まっているの?
A.特に決まりはありません。Tシャツ&サンダルでもご参加いただけますが、やはり浴衣&下駄がおすすめです。

Q.音頭が取れないと参加できないの?
A.踊りだけでも参加できます。踊り子たちの中には数名の唄名人がおり、大抵決まった数人が代わる代わる音頭を取っています。

Q.雨でもやるの?
A.神社の拝殿にて行いますので、多少の雨でしたら決行されます。

Q.どこがやっているの?
A.主催:かのみず地域づくり委員会
共催:寒水自治会
協力:明宝文化財保護協会、明宝公民館、明宝振興事務所

寒水踊りは一夜限りの開催!


事前申し込み等は不要です。また、何時来てもいいですし、何時帰られてもかまいません。参加される方は、開催地「寒水白山神社」へ直接お越しください。

◆開催日

【寒水踊り(本番)】
日程:令和5年8月13日(日)
時間:19:30〜21:00ごろ
場所:寒水白山神社 拝殿

拝殿に灯る大提灯の下で下駄を鳴らして踊る夜をお楽しみください!
ぜひ、浴衣と下駄でお越しくださいね。

◆場所
岐阜県郡上市明宝寒水 寒水白山神社
※郡上八幡ICより車で30分
※道の駅明宝より車で10分

>>寒水地域周辺の観光については、明宝観光協会HPにてご確認いただけます。


また、踊りに欠かせない「踊り下駄」は、郡上八幡町の各下駄屋さんで購入することができますよ!
>>郡上八幡観光協会HP